夏祭りの場所に逃げた少年は。

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嫌になってボクはまた逃げる。 周りから、ボクを嗤う声が聞こえる。 ボクを見て、嗤ってる。 やめて、やめて、やめて、やめて、やめて! ボクが何をしたの! ボクは何もやってない! だから── ──誰か、助けてよ。 その思いは誰に届くでもなく夜空に溶けて、消えていく。 あぁ、そうだな。 もう、誰にも期待しない。 もう、誰にも助けを求めない。
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