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「あっ…だめぇ…もう…あいつら…来ちゃ…あっ…」
「…いいよ…出会っちゃったら…一緒に…逝こう…」
舗装されていない、草木が生い茂る砂利道の周り。
私の視界に、情事に明け暮れる、数十人の全裸の若者達の姿が飛び込んだ。
誰もが、私のしている『防犯対策』をしておらず、男の多くは、硬く張らせた自分の『モノ』を相手の体に突っ込んでおり、たまりに溜まった欲望を中に放出していた。
それも…、
「お前、男なのに可愛い顔してんのが悪いんだよ…おれのがズッポリ入ってやがる…これじゃクソしたくても出来ねぇじゃん…」
「いいよ…僕は君にならされても良かったって思ってたから…後で…君のにも入れさせて…」
「ねぇ~え~そこの自殺願望者のキミぃ~、前とお口はご無沙汰だからぁ~、後ろの方お願い出来るぅ~?」
『準備室』のプレイや、その直後に自分の視界にいた男子は、少女同士の情事を見ながら己を弄るだけに留めていた。
しかしここでは、女同士のプレイだけではなく、男女や、男同士の営みまでも行われていた。
及んでいる若者の大半は、殆どは毛が生えているが、中には一五〇センチにも満たない背丈で、明らかに幼すぎる者も居り、プレイも男絡みの行為が六割を占めている。
辺りは地表に漏れ出した液体の臭いと、自身の体に塗りたくった排泄物の臭いが混じり合い、それを嗅いだ私は、またも胃の中から、何かが込み上げるのを感じた。
(また…子供同士で…)
『合体』の有無と不可、性別に関わらず、誰の体にも、白く光る鳥形の痣があった。
女同士もそうだが、ここにいるのは全員子供。本当は自分達がやっている『それ』が、まだやってはいけない事だと理解しているのかいないのか、全員が体を重ねていた。
それ自体は、学校の裏庭等でも見かける事はあったが、今ここでしているのは数十人で、しかももうすぐ夜…明らかに、これは異常だった。
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