人間模様悲喜交々

2/3
15人が本棚に入れています
本棚に追加
/278ページ
「妊娠するとさ~胸が張ってくるんだって、私張ってんだよね」 「……妊娠したの?」と超冷ややかに言う男 「してないよ~ビックリした?」 「別に……俺は知らねぇし」 すると途端に話しをすり替えた女 「ねぇねぇ、こゆ個性的な顔になりたかったなぁ」 「ん?」 「ほら見て!この子も個性的でしょ?!私も、もうちょっと個性的に生まれたかったなぁ」 「ふーん」 不思議だったのが、なぜ『可愛い』と言わないのだろう? 目がパッチリで可愛いとか唇がポッテリでsexyだとか…… 食べ終わって店を出た後に『彼』に話したら 「それな俺も思った…個性的って言えば可愛いと言わなくて済むからなのかなぁ…」 「個性的って言ったら皆個性的じゃんね~(笑)」 「だな!男のスルーの仕方が上手かったよ」 見事にスルーかわしてたから、後ろから拍手したかったくらい。 翌日ミスドに行ったら、ちょっとふくよかな30代とおぼしき女性と20代後半の女性がテーブル席にいた。 20代後半女性は、これまた上手い具合いに相づちで交わしてた「そうですねぇ」「凄いですよね」 あなたの方が凄い!と思えたのはなぜかと言うと……30代とおぼしき女性の性格の悪さと口の悪さ…これ比例するんかな(*゚・゚)ンッ? 最後に男の話しになった……しかもデカい声で「男のさぁ遅いのって、めっちゃ疲れるよね」「そうなんですかぁ?知らなかったです」 上手く交わした!「いやいや、疲れるって早く終わらせてって思うから」 いや……そんな話しをするなら他所でやりましょ!
/278ページ

最初のコメントを投稿しよう!