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1.そんな、婚約破棄されちゃったのね
私には何年も何年もお付き合いしている男性が
いるのですけれど、その男性とは婚約のお約束まで
していたのです。
しかし、突然、その男性から呼び出せれて公園に
居るのですが、その男性がなかなか来ません。
私のお名前は氷室彩音で年齢24歳、
氷室家のご令嬢です。
相手の男性のお名前が大谷和也で24歳、
職業が某店の経営者をしている人です。
私を呼び出しておいて来ないなんて事はないと信じたいけど、
本当に来ない場合は文句の1つや2つ言ってもいいのよね。
しばらくすると和也が到着したようで私は
「来るの遅いじゃない、待ち合わせ時刻から30分以上も過ぎてるのよ」
「わりぃな、お仕事がなかなか終わらなくてさ」
「それだったら、ご連絡くれてもいいよね」
「それも忘れてた、ごめんな」
「もうっ、それで呼び出しておいて何なの」
「そういえば、そうだったな」
「あのね、呼び出している本人が用件を忘れてどうするのよ」
「今思い出したよ」
「そ、それならいいけどね」
これから一体何を言われるかとドキドキしていると、
心臓の鼓動が早くなっていくのがわかります。
「そのな、彩音、婚約破棄させて欲しい」
「えっ、今何て言ったの?」
「婚約破棄させて欲しいと言ったんだ」
「こ、婚約破棄………………」
「まぁ、婚約破棄するからには彩音とはここでおしまいだがな」
「そ、そうよね」
「どうしたんだ? 彩音」
「何年もお付き合いしてて婚約のお約束もしていたのに
婚約破棄されるなんて考えてもなかったからね」
「そういう事か」
「うん」
「婚約破棄は認めてもらうしかないな、悪いが」
「認めるも何も認めるしかないじゃない」
「彩音、今まで本当にありがとうな」
「ううん、こっちこそ、本当にありがとうございます」
「じゃあな」
「和也もお元気でしていてね」
私と和也の恋愛はこれでおしまいと私は思うと、
目に涙を浮かべて泣いているのです。
こんな事って嫌だし、別れたくないと思ってても
婚約破棄されてしまっては仕方がありません。
私自身は悲しくて悲しくてしょうがありませんが、
涙も止まらないし、泣き止む事もありません。
公園の中にあるベンチに座って私は今回の事を
考えていると、どうして婚約破棄されたのかが
わかりません。
理由も聞かずに終わってしまう私ってそんなもの
なのかなって思っているのです。
気持ちを切り替えて私は自宅に帰ると、すぐに
自室に戻ってベッドの上で横になると、
そのまま目を閉じて寝てしまうのでした。
翌朝、私は自室から出て外出をしていると、
私好みのイケメン男性を見つけて呼び止めると
その男性に告白をいきなりしてしまったのですが、
なんと受け入れてもらえて嬉しいのです。
私も自己紹介をして男性のお方も自己紹介を
してくれて、お名前が時崎白兎で
年齢30歳、時崎家の御曹司だそうです。
御曹司といってもイケメン御曹司です。
その後、白兎とは何度かデートをしていると私は
白兎に結婚して下さいと言うと、白兎は受け入れてくれたので
とても嬉しい気持ちとなります。
それから月日が流れて私と白兎は結婚してて夫婦となっているのですが、
それはまた幸せ過ぎてどうしようもありません。
私は白兎に甘々でどうしようもないという状況でして
白兎も私に甘えてくるので大変というよりも
ラブラブな夫婦といってもいいかもしれません。
実際に私と白兎は毎日毎日キスを交わしているし、何処へ行くにしても
いつも一緒に行動しているので問題ありません。
これが本当に幸せなのでしょうね。
私は白兎と出会えた事で幸せを手に入れて満足しています。
これからはもっともっと幸せになって良い思い出も作っていくのです。
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