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平和的解決法
平和的解決法
「よくぞ来た、勇敢なるものよ。我こそが王の中の王」
「我は待っておった。汝のような者が現れることを...」
「もしも我が臣下となるのであれば世界の半分を汝にやろう。どうじゃ、我が臣下に下るか?」
玉座の間に鎮座する悪の権化が勇敢なる若者に問う。今、世界の命運を握る決断が下されようとしていた。
しばしの沈黙の後、若者は首を縦に振った。
「...本当だな?」
退路を断つ魔王。若者の答えは変わらなかった。
「では、世界の半分を汝に与えよう!さぁ、汝が旅は終わったのだ。ゆっくりと休むがよい...」
約束通り世界の半分の民意を得た若者は勢いそのままに直接選挙を開催。世界を地道に回って来た旅路が後を押し、魔王に圧倒的な得票差をつけて世界を統べる立場へと躍り出たのだった。
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