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獄炎のイグニス
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ブリザード――ブリザード、ブリザード! ブリザード‼
あいつの顔を思い出すだけで怒りが噴き出す。サタン・サタニアス総統閣下直々の任命なのだから、あいつが大幹部になっているのは仕方がない。
悪魔結社サタニアスにおいてあいつが大幹部なのは冷静な判断の出来る知能派だからだろう。しかしこのおれ、イグニスの方が戦闘面において確実に優れている。
もしも、氷の悪魔であるブリザードと炎の悪魔であるこのおれイグニスが直接対決をすることになったとしたら結果は明らか。おれが勝つ。
何故なら絶対零度というのは-273.15℃を表し、ゆえに限界が存在する。しかし、熱量において限界はない。つまり、このおれイグニスに限界など無い。これだけでも、おれが勝つという理由として十分だろう。
それでも、このおれイグニスが大幹部に成れていないのは、結果を出せていないから。そう。全ては結果だ。サタニアスの敵である魔法少女を2、3人ぶっ倒せばサタン閣下も喜んで大幹部に昇格してくださるだろう。
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