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「貴様でも、ちゃんとかわいい声がでるんじゃあないか」
「うるさい!」
「どうだ? マイ。負けを認めるのなら、一旦引いてやってもいいんだぜ?」
「わたしは――負けない! いいよ、イグニス。見せてあげる。魔法少女シューティング☆マイの究極を!」
マイを光が包む。そして――マイの魔法少女服は再生、変化していく。背中には4対、計8本のライフル銃が浮いている。それはまるで翼の様に。
「これが! シューティング☆マイ究極形態! わたしの光弾はスナイパーライフルの如く精密で、わたしの拳は対戦車ライフルの如く装甲を貫く! わたしに撃たれる覚悟があるのなら! かかって来なさい!」
おれは少しだけ、ほんの少しだけ、口角が上がったのを感じた。ここまでの闘争を今までしたことがあっただろうか。自分の全てをぶつけ、その全てを受け止めた相手がいただろうか。今、この時だけはブリザードの事を忘れよう。魔法少女シューティング☆マイ! さあ、全力の戦闘を始めよう!
「イグニッションバースト」「ファーストイグニッション」「セカンドイグニッション」「ファイナルイグニッション!」
「サイドワインダーショット」「バーストスナイプショット」「リフレクションショット」「アルティメットシュート!」
激戦。激闘。一進一退の攻防が続く。互いに傷つけ、互いに傷つき疲弊していく。互いの力は拮抗していた。このまま続けていれば当然限界は来る。ただでさえおれは限界突破状態を維持し続けているのだから、身体はすでにボロボロの状態だった。それはマイにしても同じなのかもしれないが。
いつかはこの闘争も終わらなければならない。
おれはマイに、けん制を加えながら移動する。
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