石投げ遊び

1/2
10人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
ある美しい惑星。陸地よりも水の方が多い、水の惑星。 少年が河原で石を探している。手のひらより小さくて、薄い平らな石。ちょうどいい石をいくつか見つけると、少年は水際まで歩く。 肩をぐるぐると回し、右足を後ろに引くと、水面と平行になるようにアンダースローでひゅっと石を投げる。兄に教わった投げ方。 石は水面をちょんちょんと跳ね、対岸の河原まで届く。 「やった!」 少年は、残りの石も次々に投げる、半分は水没したが、半分は対岸まで届いた。 顔中笑顔の少年は、家に跳んで帰る。 兄に伝えるのだ、 初めて対岸まで跳ね石が届いたことを!
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!