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ある美しい惑星。陸地よりも水の方が多い、水の惑星。
少年が河原で石を探している。手のひらより小さくて、薄い平らな石。ちょうどいい石をいくつか見つけると、少年は水際まで歩く。
肩をぐるぐると回し、右足を後ろに引くと、水面と平行になるようにアンダースローでひゅっと石を投げる。兄に教わった投げ方。
石は水面をちょんちょんと跳ね、対岸の河原まで届く。
「やった!」
少年は、残りの石も次々に投げる、半分は水没したが、半分は対岸まで届いた。
顔中笑顔の少年は、家に跳んで帰る。
兄に伝えるのだ、
初めて対岸まで跳ね石が届いたことを!
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