学園の料理長さん

お料理始めましょう

俺は料理が好きだ。

フランスやイタリアでの修行を重ね知識や技を習得し、和食も極めたいと日本へ帰り修行の道へ。
資格もたくさんとった。

それに飽き足らずデザートも完璧に覚えたくてパティシエになろうと手を伸ばそうとした時、1本の電話がなった。

そしてここ煌光学園に来て早3年。
俺を電話で学園の食堂の料理人になってほしいとスカウトしたのは理事長さんだった。

最初はすごく悩んだのだ。学食の調理担当なんてやりがいがあるのか、と。

まぁ面白半分で受けて3年も続いてるんだからそれなりに満足しているのだろう。

なんて言ったってこの学園はおぼっちゃまの通うお金持ち学校なんだ。
腕のいい奴らが集まっていた。なんとかホテルの料理人だったとか、うんたらレストランで働いてたとか。

メニューのジャンルも幅広くて、もしやここで色々学べるのでは？？と考え働いていた。

たまにウェイターにまわって学生達の反応を観察し、反省点をまとめる。人数も何百人と多く、速さも重要になってくる。

もう毎日学ぶことがあってすごく楽しい。だからまだ続けられる。そんなこんなで1年目の時に料理長に任命されたのは正直驚いた。