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・・・おかしい。
先輩の気配が横から感じられないのだ。
先輩・・・?
その直後だった。
「・・・っっっ!!!」
自分の体を電撃のようなものが貫く。
息が止まりそうになった。
「目隠しされてるからさー」
先輩の声が、正面から聞こえた。
「どこからやられるか、分からないでしょ♡」
細かくふわふわとしたものが、服の上から当たる。
それはやがて・・・
「あっ・・・!!!」
服の間に潜り込み
「・・・んっっっ!!」
「おぉっ、ヤラシイねぇ♡」
腹部を直接刺激し始めた。
「んぁあっ♡あんっ・・・♡」
「ほーら 何でやられてるのかなぁ?」
じっくり ゆっくり 腹部の側面をいじらしく撫でていく感覚は、まるで体の内側から効いてくる心地だった。
「ここもやっちゃおっかなー♡」
先輩の、嫌な予感がする言葉が聞こえ、膝に重みが乗しかかった直後
へその窪みにワシャワシャとした感覚が暴れ始める。
「いやっっっんっ!!!」
「そうそう♡感じて感じて・・・♡」
「あっ・・・あっ・・・!!」
手で振り払おうとしても、その手は後ろで拘束され、おまけに逃げられないように先輩が両足に乗っかってきている。軽く素早い感覚に襲われ、背中を反射的に反らしてしまう。
フワフワしたものに動かぬ体をペイントされていくようなくすぐったさに、自分の肩がビクビクと上がり、頭を左右に振りながら悶てしまう・・・
やだぁ・・・
やだよ・・・せんぱっ・・・い・・・
くすぐった・・・い・・・あぁ・・・んっ・・・
「はいっ、30秒たったよ。」
「ハァ・・・ハァ・・・んっ♡」
「ちょっと待って・・・お前、よだれ出てる・・・」
「!!!」
そんなっ・・・自分では全然気づかなかった・・・
「気持ちよくって感じちゃった?」
「す・・・すみません・・・」
口元をポンポンとティッシュで拭いてもらい、恥ずかしくなる。
はたから見れば、ヤバいプレイだよな・・・これ・・・
「これ・・・絶対・・・筆・・・ですよね・・・」
息を整えながら答える。
「どうして?」
「だって・・・なんか・・・フワフワしてたし・・・」
「さぁーどうだろうねー」
視界が開ける。
えっ・・・?
「残念っ!正解は、耳かきの後ろについたフワフワでしたー♪」
「なっ・・・わっかんないですよ!!そんなのっ!!」
「多分難しいかなーって思った!」
難しいって・・・あんな状態で・・・囁かれて・・・地肌やられて・・・集中なんて、できなかった・・・///
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