「もう一歩」

7/9
前へ
/128ページ
次へ
「人間の性感帯は人それぞれだけど・・・お前はどうかな・・・?」 そう言って先輩が手を伸ばした所 そこは 「・・・!??!あんっ!!あっ・・・!」 同時に触られ、くすぐりとは異なる感覚がビビッと体全体を貫く。 出してはいけない声を、かなり出してしまった。 「おっと・・・騒ぐ子にはお仕置きが必要だな♡」 ・・・お、お仕置き・・・?? 先輩は、自分のネクタイを拾うと、それを・・・ 「んっ!?むぐっ!?ん゛んっ!?」 「お前が騒ぐのがいけないんだぞ・・・♡」 自分は、ネクタイによって口を塞がれた。 猿ぐつわのように食い込み、呻き声のような音しか出ない。 「・・・なんか、囚われたヤツ見てーだな(笑)」 「ふごっ・・・ふぁあ゛ああひへふああい゛っ!!(わ、笑わないで下さいっ!!)」 だめだ・・・声が出ない・・・ ちょっと怖い・・・目に、たくさんの怯えが溜まってくる。 「あー、ごめんごめん。少し怖かったな・・・。」 先輩の手が、優しく包み込む。 このぬくもりがあると・・・安心するなぁ・・・。 「すぐ気持ちよくするから♡」 ・・・はぁ? 自分の頭が「?」でいっぱいになった瞬間・・・ スルスルッ・・・ 「んん゛っ?!んっ・・・んっ///」 ・・・な・・・何だ・・・この気持ち・・・先輩・・・? 顔を上げ、自分の胸部を見つめる。 !!! 先輩の指の腹全体が、自分の胸部を・・・ゆっくり・・・じっくり・・・広い範囲を触っているのだ。 それはくすぐりというより  愛撫に近いものだった。 「そう・・・よーく見て・・・今、何されてる・・・?」 「ん・・・ん・・・♡」 「やっぱり・・・ここも効くんだね・・・♡」 こ・・・この・・・変態野郎・・・!! そう叫びたくても、口は塞がれ、先輩に乗られているので身動きも取れない。 そうこうしているうちに その感覚は  円を描くようにクルクルと優しく動き、段々と円周が狭くなっていく。 あ・・・・・・ まさかっ・・・!!
/128ページ

最初のコメントを投稿しよう!

178人が本棚に入れています
本棚に追加