「内緒のゲーム」

4/42
175人が本棚に入れています
本棚に追加
/128ページ
「よし。これで準備完了っと!・・・て、大丈夫か?何か固まって」 「きゃぁっ!!!」 「・・・え?」 「あ・・・いや・・・すみませ・・・」 「・・・もしかして・・・」 その瞬間、何かが膝の上に這い上がる感覚が全身に伝わり、体がビクッと跳ねた。 「あんっ・・・!!!」 「ほほう(笑)そういうことか。」 見えなくても分かる。先輩が今、どんな顔で、何を考えているのかも・・・ 「ほーら、こしょこしょこしょ・・・」 「あぁっ!!やめ・・・やめてぇっ!!!」 足を思い切りジタバタさせ、体をよじり、その感覚から逃れようとする。 「そっか~!目隠ししてると、どこ触られるか分からなくて・・・感度、上がるんでしょ?」 「ひゃぁっっっ!!そ、そういうわけじゃっ」 「嘘つきにはこうだっ!!こちょこちょ~~~!!!」 「いやぁっ!!あはははっ!!!脇やめてっくださいっあはははははっ!!!」 「ごめんなさいは~??」 「ご・・・ごべんなしゃいっっっ!!ひーひっ!!」 「はいっ!よろしい♡」 脇腹の集中攻撃がやみ、息を整えるとともに、恥ずかしい姿を晒した自分をこれまで以上に恥じる。 「というわけで、さっそくやってみるから♡3回勝負で、正解数が高かったほうが勝ちね。」 「はぁっっう・・・♡」 マズい・・・このままじゃ体力が持たない・・・ 何とかして、勝たないと・・・
/128ページ

最初のコメントを投稿しよう!