「内緒のゲーム」

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「間違えたから罰ゲームね♡」 「・・・はいっ!?」 「脇腹攻撃ー!!!」 先輩の指が、両方の脇に食い込み、振動され、揉まれていく。 「うひゃぁっっっ!!?いやはははははっ!!!やめてくださっやだぁ~~~!!!あははっ!!!」 「ここかっ!!ここが良いのかおぬしはっ!!」 「ご・・・ごめんなさっ!!!あひゃひゃひゃっつっつ!!!はぁーはっはっ!!!」 「笑うと健康に良いってよー(笑)」 「いやっっだぁっって・・・あぁっ!ひゃっはははっ!!!」 まるで小学生の戯れである。 腹がよじれるくらい、ひとしきり笑い、攻撃が止む頃には息が上手くできないぐらいになっていた。解放された瞬間、ソファーに倒れ込む。 「ヒゥー・・・フゥー・・・先輩っ・・・聞いてないです・・・そんな・・・」 「だって言ったら絶対お前乗らないって思ったから。」 言い訳をしながら先輩は、笑っていた。 「さっきのくすぐりと、どっちがいい?」 「ハァ ハァ・・・どっちって・・・///」 嘘。 本当は、どっちかなんて決められないくらい気持ちよくなっていたこと、分かってるくせに・・・ 「・・・お前ってさ、やっぱ綺麗だよな。」 「は・・・はひっ・・・??」 「色っぽく喘いでたと思ったら、ガキみたいに大笑いしやがって・・・なんでこんなにゾクゾクさせんのって・・・♡」 あなたの言う「綺麗」の概念って、一体・・・。 先輩は、口を腕で覆う。 「・・・もしかして・・・照れてます?先輩。」 「なっ・・・///べ、別に照れてるわけじゃっ・・・!!!」 「顔真っ赤ですよ?」 「い、言うなって!!」 先輩って、こんな顔もするんだ・・・ くすぐったら、一体どうなるんだろ・・・。 「・・・だめだ。もう我慢できねぇ。」 「・・・はいっ?」 問いかけた瞬間、自分の両腕が自由になった感覚に気づいた。 先輩は、自分の目の前に縄を差し出していた。 「くすぐってくれ。和人。」
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