寡黙な彼
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「ひゃっ‼︎」 自分でも思っていた以上に大きな声が出てしまったらしい。 腕を枕にして眠っていた彼が目を覚ます。 もぞもぞと起き上がるとふぁあと大きなあくびをしてそれからとろんとした目で私の姿を捉えた。 「あれ…田村さん?」 初めてちゃんと聞いた彼の声は想像していたのよりも少し高くて、でも耳に心地良かった。
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