寡黙な彼

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「珍しいね、こんなに遅くまで残ってるなんて」 「に、西崎くんこそ」 彼は、そばに置いてあったレモンティーを飲み干すとパックを潰してゴミ箱に捨てた。 リュックを掴んでスタスタと教室を出て行く彼の後を追いかけた。 自然とバス停までついて行く形になった。 一歩前を歩く彼は一切口を開かない。 2人分の影がアスファルトの上に長く伸びる。
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