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「『遠いい』を哲学しよう」
教授「遠くの先に自由があるという文面だ」
僕「三行目の文章ですか?」
教授「そうだ。『此処』を接着…じゃない、縛られているという文面で不自由と表現しているから、『遠く』が自由の対比になっている印象を受ける」
僕「は、はい…なんだか冷静に分析されると恥ずかしいですね…」
教授「だが、『遠く』が自由であるという表現は少し視野が狭いと思う。もう少し考えてみてもいいんじゃないか?」
僕「考えるって…何をですか?」
教授「『遠いい』ということをだよ」
僕「いえ…全然意味がわかりません」
教授「ふむ。せっかく生徒が興味を持ってくれているんだ。私も休憩中だが付き合おう。何がきっかけで勉強が好きになるかわからないしな?」
僕「勉強は嫌いなわけじゃないです。ちょっと面倒くさいだけで」
教授「何も覚えることだけが勉強ではない。その本質は考えることだ。では、一緒に考えてみようじゃないか。『遠いい』を哲学しよう」
僕「哲学?」
教授「対話によって物事を深く考えること。と言えばわかりやすいかな?」
僕「じゃあ、教えてもらうんじゃないんですか?」
教授「もちろんだ。君にも考えてもらうよ」
僕「いや。そうは言っても、僕は何も対話出来ることなんて…」
教授「些細なことからで構わないのさ。というよりも、既に君は意見を述べている」
僕「え?どういうことですか?」
教授「『遠いい』≒『自由』という意見だ。正確には『その先に自由がある』だったな」
僕「あぁ。僕の文章の…」
教授「それが君の意見だ。その意見に対して、私も意見を出そう」
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