いきたいは、いけない

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 もう歩かない。私は終わった。あの反抗心は私そのものだった。もう私はいない。私を消したのはきっと私自身で、これから困るのもきっと私自身だ。きっといつかは私から手が離れ、一人で立つことを要求される。その時きっとこの私には何もできない。歩くことすらできない私にはどこかへ行くことなんかは無理なことだ。
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