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「ちなみになんだけど、やりたい事も無くて、興味のある大学もないなら、私の元で働いてみるのはどうだ?」
「コネ入社ですか?」
「新規事業を立ち上げるんだが、その会社のスターティングメンバーだ。コネ入社にはなるが、他のメンバーも私が私が声をかけたコネ入社だ。大学なんて、行きたいと思った時に行けば良い。周りに合わせる必要なんかない」
「……少し考えさせてください」
まさかこんな形で仕事を紹介されるとは思わず、そうとしか答えられない。
木田さんは玄関外の門扉まで俺を送ってくれ、俺はふと気になった事を聞いてみた。
「木田さんは、なぜ母さんと再婚したいと思ったんですか?木田さんからしたら、母さんも若いとは思いますけど、若い人がよければもっと良い人いたんじゃないんですか?」
「彼女の素敵な所は、清一君が一番良くわかっているんじゃないかい?」
既に気付いている事だけど、やっぱり木田さんは良い人だと思った。
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