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Day2:Day Down
翌日、目が覚めたのは午後9時過ぎだった。
今から身支度していても、深夜のバイトにはもう間に合わないだろう。
どちらにせよ、休むつもりだったので電話をする。
…
予想以上に心配されてしまった。電話越しにでも伝わるほど体調が悪そうだから、明日も休めとのことだった。
そこまでか。
確かに寝起きだからか身体がとてもだるいが、もとより低血圧だったので、いつもより少し悪い程度にしか考えてなかった。
昨日の夜のことを思い出す。
橋の上で立ち尽くす天使のような女性。
時代錯誤な身の上話。
満面の笑みで僕に飛びかかってきてきたこと。
火照った全身の感覚。
真っ赤にした顔。
脳裏に刻まれて忘れられない。こんな感覚は初めてだ。
彼女に会いたい。
僕は夜を待ち望んだ。
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