第五話 一

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回想 俺は今、自分自身が何者なのかを思い出す為に、色々な場所を旅していた。 そして今俺はアローラ地方に来ていた。 「暑いな…。ここがアローラ地方か。ここでは空を飛ぶとかはライドポケモンとかいうのを申請しなきゃなのか…。俺のポケモンはブイズだけだしな…。」 すると、 「あ、そこのお兄さん!もしかして他の地方から来たの?」 と言う1人の少女がいた。 彼女は藍色の短髪にキャップ帽を被ったボーイッシュな感じの少女だ。 「あ、自己紹介がまだだったね!私はカオル!貴方は?」 「俺はノア。訳あって今色々な場所を旅してるんだ。」 「へぇー、そうなんだ!まあ深くは聞かないよ!それよりライドポケモンで困ってるんだよね?なら私ん家に来なよ!ライドポケモン貸し出しもやってるからさ!それと、見たところ、ノアのポケモンは空飛べないみたいだしね!」 「そりゃそうだろ。俺のポケモンはイーブイとその進化系だけなんだからな。」 と、話しながら俺はカオルの家へと行った。 カオル宅 「ただいまー!皆!お客さんだよー!」 というカオルの声に恐らく両親だろう人達が ドドドッ! という音を立てながら俺の方に来た。 そして、 「君が私達のライドポケモンを借りたいと言う人かい?」 と聞いてきた。 「そう、ですね。アローラでは波乗りなどはライドポケモンだけと聞いていたので。」 「よかった…。これで妹の治療費に少し近づいたね!」 「ん?治療費?どういう事だ?」 すると、店主であろう人(恐らくカオルの親父さん)が、 「ああ、実はカオルの妹、ユウリと言うんだが、生まれつき体が弱くてな。医者には治療費がとてもかかると言われたんだ。それに加えて最近アローラ地方にライドポケモン屋が多くできてな。経営が難しくなってきてな。おまけに私達の育てたライドポケモンにも少し難があってな。特に飛行担当のボーマンダ。中々他人に懐かなくてな…。」 「なるほど、俺がアローラに来た意味がだいたい分かった。ボーマンダを見せてもらえないでしょうか?」 と言い、ボーマンダを見せてもらった。 すると、ボーマンダはこっちへ来た。 そして、 「へ?」 「嘘ぉーん!?」 「アンタ、凄えな!」 俺はボーマンダに頬擦りをされていた。 ちなみに上からカオルの母親、カオル、カオルの親父さん。 「俺さ、何故だか他人のポケモンにも懐かれやすいんだ。そうだ!なら俺がボーマンダに乗りながら、ここを宣伝するよ。何ならバトルでもカントー、ホウエン、シンオウリーグでチャンピオンになってるから少しは自信があるから、そこでも宣伝する。そして客が入ったらカオルの妹さんの治療費も早く集まるんじゃないかな?」 と言った。 その後、一家(特にカオル)からは泣いてお礼を言われた。
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