風花が舞う日に
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風花が舞う日に
風花が舞うその日、私ははじめてその人をみた。 息が止まるほど、いや、息をするのも忘れていて、大きく吐き出した息が、白く冷たい空気に溶け込んで消える。 驚くほどキレイで凛としていて、それなのに柔らかく優しそうに笑うその彼は、友人と大学の中庭を歩いていた。 真っ白な花びらのように舞う雪が、彼のブラウンの髪に落ちては消える。 そんな彼から私は目が逸らせなかった。
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