私、イラってます。

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今年の新入社員も変わってます。 各部署に高卒の社員が入って、早半年が過ぎた。 ひーちゃんの部署にも1人のお坊ちゃま君が入社して来た。 名前は雛君だ。 (ひーちゃんが決めた芸名) 顔は雛人形みたいで可愛らしく、中学生って言ってもおかしくない子だ。 この子、大丈夫?って思ったが頑張って働いてるみたいだ。 ひーちゃんとは一緒の部署だが、ひーちゃんは1人寂しく働いてるから帰りの時しか皆んなに会えない。 彼はおとなしいので帰りは話し相手になってやる。 まぁ、親心ってやつかな? でも、雛君の親はひーちゃんよりだいぶん年下だ。 「雛君、今度年休取って何処かに行くの?」 ひーちゃん、人のプライバシーまで覗いたら駄目だよ。 って皆さん思うけど、これは雛君とのコミニケーションなのだ。 「はい! その日は、僕の誕生日なんです!」 「そうなんだね。 友達から祝ってもらうんだね!」 「違います。 家族が祝ってもらうんです。」 えーーーーーっ!何と言う家族愛!❤️ ちょっと気になったのでドンドン聞いた。 「誕生日はお母さんがケーキを作ってくれるの?」 「違います! 近所のケーキ屋さんでお父さんが買って来ます。」 えーーーーーーっ! 何と言う優しいお父さん!❤️ 「雛君は19歳になるんだよね。 ケーキは19本ろうそく立てて、フーするの!」 「19本はさすがに多いいので毎年一本だけです。」 えっ、でもろうそく立てて、フーするんだ…… 「ちなみに雛君の何人兄弟?」 「お姉ちゃんがいます。」 「じゃ、お姉ちゃんから誕生日プレゼント貰えるね。」 「毎年、家族から欲しい物を聞かれるんです。」 えーーーーーーーっ! 何と言う家族愛❤️ 「じゃ、ろうそく、フーってする前、皆んなでHappy birthday to you歌うの?」 「はい!もちろん歌いますよ。」 ひーちゃん、雛君の私生活、ドンドン土足で入ってます。 まるで絵に描いた家族愛❤️だよ。 明日は、雛君のビックリする話だよ。
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