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「…どうして、水野さんは、正造さんの母親の居場所を…」
「…オレの親父が、米倉平造の親友だと何度も、言ってるだろう…」
水野が言う。
しかしながら、その口調はさっきより、若干、いら立っているように思えた。
そして、考えた。
水野が、私を、ここに連れてきた意味を、だ…
「…でも、こんな時間にやって来て、中に入れてもらえるのかしら?…」
私は考えた。
通常、病院でもなんでも、面会する時間は決まっている。
すでに、夜の七時近くになるのに、中に入れるのだろうか?
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