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「あとはいいや。健斗はどこ行ったんだ」
俺は一人で呟き、スーパーをウロウロしていた時、誰かがきて自動ドアが開いた。
自動ドアが開いた瞬間、6年前にいなくなったあの彼女が外にいた気がした。
俺はトマトを右手に持ち、すぐ外に行き、叫んだ。
「雪乃(ゆきの)!!」
そこには雪乃の姿はなかった。
俺の叫び声で驚いたのか、変な目で見る人等がいた。
俺は呆然と雪乃が歩いていた道を眺めた。
「どうしたんだよ。トマト持って、道のド真ん中に立って」
心配そうに悠は食材を入れていたカゴをスーパーに置いて、俺の元へ駆け寄った。
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