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ボクの孤独
ボクは、お母さんが怖かった。
毎日毎日ボクに暴力をふるってくるから。
ボクはなるべく、お母さんに暴力を振るわれないように、媚び諂った。
ボクは、お父さんが怖かった。
毎日毎日ボクに暴言を吐いてくるから。
ボクはなるべく、お父さんにも暴言を吐かれないように、媚び諂った。
こんな中で生きているボクのココロは、もうボロボロで、意味をなさない。
その中で唯一楽しかったのは、学校だった。
決して居心地がいいわけではないけど、ボクには一人、仲のいい友達がいた。
名前は、神楽玖砺堵。
気さくで、明るくて、大好きだった。
でも、もうその楽しさもない。
彼はいなくなってしまった。
気付いてあげればよかった。
彼の苦しさに……。
彼と話しているとき、彼は頑なに家のことを話そうとはしなかった。
そのころボクは気にも留めていなかったけど、なんでこう思わなかったんだろう、気づかなかったんだろう、って今さら思う。
そう、彼の家も虐待していたのだ。
そのことに耐えきれず、自殺してしまった。
ボクはいつも自分の愚痴ばかり言っていたけど、彼の愚痴も聞いてあげれていたらな……。
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