ボクの孤独

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それから、ボクは一人になった。 家でも、学校でも、ボクに居場所なんてない、そういう心境に陥る。 いや、実際そうなのだ。 ボクを必要とする人なんていない。 ボロボロのココロは重みに耐えきれず、壊れるのを今か今かと待ち続ける。 家に帰ったら、お母さんとお父さんがいるのかぁ……。 嫌だなぁ。 とぼとぼと家に帰る途中、公園の横を通りかかった。 子供と親。 仲がよさそうで、キラキラしている。 それを見ているとき、自然と涙が零れ落ちた。 ボクもあんな風になりたかった、なんでボクはこんな家に生まれたんだろう。 そういう思いがこみ上げてくる。 しばらく、ボクは泣き続けた。 そんなことをしていたら、少し日が傾いている。 もうこんな時間、早く家に帰らないと怒られる! 焦って家に帰ると、両親が玄関の前で立っていた──。
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