家族の愛に触れて

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家族の愛に触れて

ボクは、驚いた。 両親がボクに、今までのことを謝って来たからだ。 ボクは、そんな大切に思われているとは思っていなかった。 いきなりどうしたのかと、ボクは問う。 両親は、玖砺堵の事があって、怖くなったからだという。 もしかしたら、また暴力をふるったり、暴言を吐いたりするかもしれないけど、そのたびに理由を見つけて謝る、とのことだ。 最初は戸惑った。 そんな甘い言葉で惑わせようとしているのか、そう思った。 でも、両親の真剣な表情を見て、本当なんだなって気づいた。 うれしかった、そんな風に思ってもらえていてたことが。 うれしかった、心配してくれたことが。 両親はボクに、これから仲良くしていこう、と言う。 それを聞いて、ニコっと笑い、ボクはこう返した。 こちらこそ、って。 ボロボロだったココロは、少しだけ回復したような気がする。
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