chapter6   親愛

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「ありがとう。俺も仕事のアドバイスが聞けて良かった」 「うん。本当に働きたいんだね。でも無理しないで。私も余裕ができたら、パートするからさ」 「大丈夫。陽真莉こそ無理すんなよ。お母さんのことだってあるしな。俺が支えたいんだ。そのために就職できるよう、努力するよ」 「ありがとう、竜樹くん。これからもよろしくね」 俺たちは手を繋ぎながら、枯れ葉の落ちた道路を歩いた。 陽真莉の温もりを感じたせいか、震えるような寒さも平気だった。
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