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翌日は、周囲の生徒たちからいつも以上にコソコソとされる朝だった。
新しい動画は上げてないんだけどなと思いながら過ごしていると、昼休みにいつもの中庭のベンチで、菜々の口からその理由が判明した。
「詩葉ちゃん、瀬戸くんと付き合ってるの?」
ああ……そういうこと。
「付き合ってないよ。昨日初めて話したし」
「だよねぇ。なんかその話題で持ち切りみたいだよ。昨日、“見つめ合いながら仲良く下校した”って」
昨日のあれが、どうしたらそうなるの?
事実と違いすぎて、笑っちゃう。
「見つめ合うどころか、瀬戸くんは私を見ないし、見てもすごく迷惑そうな不審な目だったよ。どうして男女が一緒に帰るだけでそうなるんだろう」
「ふふっ。確かにそうだよね」
菜々は恋愛にはあまり興味が無いのか、こういった話題にもサッパリしてて、でも相談する時はちゃんと親身になってくれる。私は菜々のそういうところも好き。
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