3 君と夢

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「あ、そうだ、その前に太田駅のドンキで買い物するから君も来て」 「買い物? 何を?」 「……色々。あと、割り勘で」 「え?」 お菓子でも買うのかな? まったく意味がわからないけど、隣の瀬戸くんの表情がみるみる明るくなっていくものだから、断れなかった。 *** 「瀬戸くん、DIYでもするの? 私、何の役にも立たないと思うんだけど」 「簡単だろ、貼ればいいんだから」 木崎駅で降りて、瀬戸くんのおうちまでの一本道を、ギター含めた大荷物を抱えて2人で歩く。 途中、前回は無反応だった民家の犬が、小屋から出て不審そうにこっちを睨んでた。
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