思い出

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何の記憶も無かったけれど、王子様と魔王の城を出るとき、どうしても振り返らずにはいられなかった。 倒れている魔王の表情が、あまりにも哀しげに微笑んでいたから。 振り返って魔王の顔を見ても、何も想うことは無かった。 ただ、何故かとても、悲しく、胸を締め付けられるような気持ちがした。
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