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「受験…まだだよね?祥太、大丈夫かな…。」 告別式に向かう途中、お母さんの運転する車の中で祥太の話を聞いた。 「あ、もう高校は決まってるんだって!でも、カホちゃんのご両親、ホームに入ってるでしょ?だから、二人で住んでたんだけど…一人で大丈夫かな?祥太くん…。」 「カホちゃんのご主人は病気だったよね…?」 「ん〜…、それも、可哀想な話よね…。付き合ってる時に病気が分かって、それが長くない事が分かって…それでも結婚したのよ…。」 「そうなの?!…私、まだ小学生だったから、よく分かってなかった…。」 カホちゃん、とても大変だったんだーーー。 なのに、私にはいつも笑顔だった。  笑顔で一緒に遊んでくれてた。
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