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あっという間に祥太の一学期が終わった。 「えーー?明日から夏休みなの?」 出勤前の支度をしていると、いつもはカバン二つなのに一つで部屋から出てきた祥太が終業式だと言ってきた。 「うん。でも、夏休みも部活あるし。今日も午後から練習あるよ?」 「いいなぁ〜…。夏休み…。私はお盆休みまでまだまだ長いよ〜。」 祥太は夏休みでもほぼ毎日部活へ出掛けて、二学期が始まる頃には日に焼けて真っ黒だった。 お盆には山崎さんと3人で食事にも行った。 山崎さんの印象は、紳士、だった。 祥太と少し似ていて、お父さんに似たんだなぁと思った。
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