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「紗奈はさ、まじで祥太は弟?」 「何言ってんの?!当たり前じゃん!」 お店を出ると、亮輔は手を繋いで聞いてきた。 「あー、ごめん。つまんない事聞いた…。」 亮輔は繋いでいない方の手で顔を隠した。 「ヤキモチ妬いた?」 「…うん。みっともねーよな。高校生に…。マジ、ごめん!」 亮輔の家に入ってすぐ、玄関で抱きしめた。 「亮輔、本当にごめんね。私、カホちゃんが大好きだった…。だからカホちゃんの子供が困ってたら…力になりたいと思った…。」 「うん…。」 「…もし、亮輔が女子高生と同居するなんて聞いたら、絶対に嫌!…それぐらい嫌な事してるんだよね…。私の方がゴメンね…。」 亮輔の腕が私を抱きしめてくれた。 「とりあえず今日は、紗奈にめちゃくちゃ触りたいんだけど…。」 「私も…。」
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