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「紗奈〜、保護者と進路相談があるんだけど来れる?」
進路相談の案内をテーブルの上に出してきた。
「えっ?一年生でもあるの?」
私の時、どうだったかなー…。
10年も前だと変わってたりするかな?
「山崎さんじゃなくて?私?」
「じーさんには進路の相談してるし、俺の行きたいとこでいいって言ってる。先生との面談だけに来てもらうの悪いし…。」
「分かったー。いつ?」
「紗奈はいつがいい?オーセンが、紗奈の都合に合わせるって言ってたよ?」
「…オーセン?」
担任って、外人だったかな?
「あぁ!太田先生!おーせん!バスケ部はオーセンて呼んでるんだ。」
「ちゃんと先生を付けなさいよ!」
「ウチはちょっと複雑?だから、相談期間の間に都合が悪かったら別日でもいいって、俺にこっそり言ってきたよ。」
「いや!ダメでしょ?先生も忙しいんだし、ウチだけ特別扱いは!ちゃんと期間中に行くよ!」
「紗奈って、そーゆーとこは、ちゃんとしてるんだね。」
「当たり前でしょ?!適当なのは、自分の事
だけよ!」
午後から有休を貰って、学校に行くと校門の所で祥太が待っていた。
ジャージ姿だった。
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