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「例の……先輩が恋しちゃってるご友人さんですね?」
「こ、恋っていうか、尊敬してるの!!」
「そんな顔されて反論されても説得力に欠けます」
えふりちゃんがにまぁっと笑い━━
「てか、先輩。その人とはどこまで行ってるんですか?」
「どこまでって?」
「だから、デートしたとか、キスしたとか」
「デート!? キス!?」
「む。その慌てぶり!! 行ってるんですね!? デートとかキスとか!!」
「してないしてない!!」
全力で否定する。
「あのね、えふりちゃん!! 遼ちゃ……いや、新田さんは兄貴の仕事仲間で親友で、いつも兄貴と一緒に居るから、その流れで……」
「その流れで何かあったんですよね!?」
「だから、ないってば!!」
私の様子を見て、再度えふりちゃんが「むぅ」と唸った。
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