プロローグ

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「そうなんだ……。初めて知った……」 「コーラーは、もともと薬として開発されたものだからね。カフェインも入ってるし」 「遼ちゃんって、物知りだよね……」 夏夜が額に乗ったコーラを受け取りながら、感心する。 「まぁ、これでもジャーナリストの端くれだから」 遼が笑って、夏夜に少しずれた掛け布団をかけ直した。 「島に着くまで、時間がある。眠ってなよ」 「遼ちゃんは?」 「俺はもう少しだけ起きてる。カメラのチェックもしないといけないし」 「ごめん。本当なら、助手の私がやらなきゃいけないことなのに……」 「気にしないの。これは、本来俺の仕事なんだから」 「でも……」 「あと」 夏夜が言いかけたのを手で遮り。
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