また会える日を…

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———… 小屋につき、荷物を下ろしたら、瑠維は「友達が待っているから」と行ってしまった。 「私、何も言ってない…今度会ったらお礼しよ」 そう思った私だったが、あまり機会に恵まれず、4か月が過ぎてしまった。 ———… 2月14日 その日は今でもはっきり思い出せる。人の記憶って嫌なことばかり覚えている。 そう、瑠維君が… ……転校するのだ… それも、近くではなく、アメリカへ… それを聞いたクラスの女子の中には泣いている人もいた。おそらく、バレンタインのチョコを渡し、告白するつもりなのだったのだろう。 今日中には出発するようだ。 私たちは慌てて、さよなら会の準備をした。 また、さよなら会が始まっても、瑠維君は女子たちに質問攻めになってしまった。 「どこいくの?」や、「メアド教えて?」など… 私にはあの中に入る自身は無い。 そして、さよなら会はお開きとなり、瑠維君は、アメリカへ行ってしまった。 私は、学校の裏にある人気の少ない桜の木の下で、泣いた。 一緒に卒業したかったからではない。アメリカに行ってしまって会えないからではない。ただ… ———…お礼が言いたかった… ただ一言、「ありがとう」って… きっと本人は何のことだか分からないと思うけど、あなたがくれた魔法の言葉があったから、私は、頑張れた。 だから、私は、その桜の木に言った。 「またどこかで会えますように…」 と…
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