また会える日を…

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———…ずっと、言いたかった… 私は、高校3年生の天川菜々(あまがわ なな)18歳。性別は…ってわかるよね?でも一応言っとこうかな?性別は女。私、髪、短いからよく男に間違えられんだよね…あと、男子にも勝る、馬鹿力が… まっ。自己紹介はこのくらいにして、いま私…大ピンチです!! クラスのキラキラ女子に絡まれてます!! 「ねぇあんた、同じクラスの佐々木瑠維君に馴れ馴れすぎなぁい?」 「そうそう、瑠維君に馴れ馴れしくしないでくんない?」 「私別にそういうつもりじゃ…」 「はぁ?とぼけんの?」 「今クラスで、こんな噂が流れてるよ?『あんたが瑠維を困らせてる』って噂!」 「まさか知らないなんて言わないよね?」 (はぁ、知らないでいる方が難しいよ…) 佐々木瑠維とはクラスのモテモテ君でどの学年にも人気がある、しかも、勉強、運動、性格、この3点が揃っている、【パーフェクト】だ。 こういう噂が流れたのは、私のせいなんだけどね… (はぁ、あのとき教科書忘れなければよかった…) 実は、私、教科書を忘れ、隣の席の瑠維君に貸してもらったんだ。 「まっ。瑠維君と付き合うんだんて、あんたには無理だしね。」 「え?」 「こんな、がさつで、色気がないこんなガキなんて、好きなるわけないでしょ?」 「あははは!!!言えてる!!!」 (そんなの、私が一番知ってるよ…だから、あきらめようとしてんじゃん) ずっと、黙っている私が気に入らないのか、キラキラ女子の筆頭、白河恵(しらかわ めぐみ)に突き飛ばされてしまった。 よろめいてしまった私は、壁に背をぶつけ、かおを歪めた。 「痛…」 「いい気味だわ…」 「あっ。もうこんな時間!こんな奴にかまってないでいきましょ?」 「えぇ」 そう言って、キラキラ女子、通称【キラ女】はゴミ袋を置いて、どこかへ行ってしまった。
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