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この物語は非常に残酷で無情その中最後まで光を求めた勇者の物語。
西暦2026年世界は大魔王と呼ばれる2人の異星人に支配されていた。
大魔王とは自らがその名を名乗る際に用いることが多い尊称がセオリー。
しかしこの話は特殊で、自ら大魔王と名乗っている訳ではない地球人から呼称されているのだ。
地球内の知的生命体である人類はそれぞれの「神」と崇められる存在を信仰している。
信仰の対象となる「神」は人によって異なり当然「神」を信仰しない人間も少なくない。
理解出来ない事の為の説明に信仰される「神」という不確かな都合の良い存在。
しかし異星人の存在を証明出来る事を多くの人間が理解している。
この世界の人間は確かな根拠を元に異星人を崇拝し恐れてきた。
宇宙人と異星人の違いを説明すると宇宙人に地球人が含まれるが地球人は異星人に含まれない。
人類の科学を遥かに凌駕した異星人が地球にメリットを求めるとしたら資源と侵略した後の労働力だ、いや地球レベルの資源など他の星で生成出来る。
残るは侵略だ。
そしてこの世界には魔法の科学的根拠が成立し魔法が成立する世界。
更に魑魅魍魎の類のモンスターといえる存在も実在する。
SFやゲームだのファンタジーアニメだけの世界の話ではない。
しかしこの世界は日本が法治国家である事は同じだが。日本で悪事を働けば軍の警察に逮捕され、国家の司法権により法に裁かれ刑を受ける。
この世界は無限の世界線で構築されている、世界線とは未来に流れる川が無限に存在し単純に過去に戻ると言ってもその世界線の過去とは限らず別の世界線の過去に飛ぶ事が濃厚だ。
よく親殺しのパラドクスと言われている自身が過去に行き祖父を殺してしまうと自分は生まれず過去に行って祖父を殺す事が出来ないというパラドクスだ。
これの矛盾は世界線で解決出来る。
Aという世界線から過去に飛んで祖父を殺すがその世界線はBである為その世界線では自分が存在しない世界が構築され未来に進行していく。
Aという世界では祖父は殺されていないので当然自分は存在する。
ではAという同じ世界線に飛びたい、しかし世界線は無限大に存在しAという世界線の過去に到達する確率は分母を無限大数とした1の確率なので限りなく100パーセントに近い確率で不可能なのだ。
そして世界は二人の異星人の大魔王オルガンとティナに征服されていた。
同時に大魔王による大量召喚で世界中にモンスターが蔓延っている状態。
そんなオルガンは母星の上司に高校教師、ティナはカフェの店員になれと命令が下され二人は人間の社会に溶け込み人間としての人生を歩み始める。
そして日本の東、太平洋上にある島国エンリケには日本との確執があり臨戦状態となっている。
エンリケ国は1万年前の地殻変動で出来た島国で面積は日本の2倍、人口は2億人近い東南アジア系の人々が生活している。
敵対する国に最も近い九十九里浜最前線基地に魔法力が強力な人間が終結した魔法軍、更にその中に配属された最も戦力のある高校生の学徒隊の中から選抜されたガイアをリーダーとする最強の暁の四戦士。
さらにガイアは学徒軍総大将であり学徒隊のトップに立つ人間だ。
土浦 凱亜
花道 海里
湘南醍醐
道明寺裕
今回の主人公はダイゴで彼はエスパーである、超能力を具現化したサイコソードで戦いテレポーテーションやサイコキネシス、念視、そしてたった2秒間だけの時間跳躍が出来る。
要は2秒間だけタイムリープ出来るのだ、どんなに過去であろうが過去なら2秒間その空間に存在出来る。
そして...
オルガンとカイリはティナのバイト先でお茶をしていた。
大魔王オルガンは大魔王である自分の正体を隠しクラスメイトで暁の四戦士でもある現在高校2年生のカイリと交際をしている。
今日のカイリのファッションはレトロ柄のマキシドレスでコーデ、ヴィンデージ感はノスタルジックな雰囲気を出しオシャレ感に浸る。
オルガン「なぁカイリお前の席の後ろに二つ空いてる席があるだろあれって?」
カイリ「ああそれは...」
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一年前
それは高校に入学したてのユウキ、サラ、カイリ、ガイア達。
ユウキ「にしてもこのクラス国家公認指定自衛官生徒が4人もいるなんてなー」
国家公認指定自衛官生徒とは軍務を学業より優先して遂行し、どんな大学でも推薦がとれ将来を約束された15歳から18歳の中学3年生から高校生に特化した生徒達だ。
サラ「私でしょカイリにユウキにガイアの4人」
ユウキとサラは学徒隊に所属するモンスターであるルシファー殲滅に特化した二人組み通称ルシファーズハンターである、カイリ、ユウキ、サラは小学生の頃からの幼馴染だ。
そしてユウキとサラは交際しておりこの物語のもう一人の主人公。
カイリ「で、君はサラと何時から付き合ってんの?僕は全然知らなかったよ」
ユウキ「忘れちまったよ、野暮な質問するなよカイリ」
カイリ「忘れた何て言ったらサラが怒るよ、全く僕等三人は幼馴染なのに僕だけ彼氏いなくて立場ないっていうか気まづいよ」
カイリは一人称が僕だが美少女で過去に何度か異性から告白されて交際するがその言動と僕っ子という性分で男性達は直ぐに離れていってしまう。
サラ「カイリは可愛いからすぐ彼氏出来るっしょ周りの男はガキばっかだから若い先生でも入ったら狙い目だね」
カイリ「一応僕も気になる人間はいるのさ」
サラ「え!?カイリに気になる人が!?誰!?」
カイリ「君も良く知っている人さ、だから言えないんだ」
サラ「高校関係?それとも軍関係?」
カイリ「それも言えないんだよ、ごめんね」
サラ「まぁカイリに好きな人が出来た何て良い事じゃん応援するよ!!」
ユウキ「サラ徐々行こうか。連れてってくれよ得意の移動系魔法瞬間移動で」
五月雨「登校して来たと思ったらもう行くのかよ何しに来たんだ」
カイリ「僕も行くよ、偶にはガイアの顔でも見に行かないと彼は部活の時間からしか通学しないから何時もすれ違いさ」
サラ「じゃあユウキ、カイリ行くよ移動系魔法瞬間移動」
こうして魔法で移動し場所は千葉県に。
九十九里浜最前線基地本部にて。
ガイア「おっ来たなルシファーズハンター達それに今日はカイリもいるのか」
カイリ「君の顔を定期的に見ないと忘れるからね」
ユウキ「お前等も付き合っちゃえば良いのに」
サラ「そうそうってかガイアとカイリお似合いだよ!!ってダイゴ君に聞きたい事あるんだけど」
カイリが決して嫌そうな表情ではない事にユウキだけ気付いた。
ダイゴ「わかってるっす!ルシファーの場所発見したっす。サラさんのスマホに位置情報転送するっすよ」
サキ「ダイゴ君の念視発動だね!!ダイゴ君って過去に何度かタイムリープしてるじゃん何時まで過去に戻れんの?」
ダイゴ「どんな昔だろうがタイムリープ出来るっすよ。ただ滞在時間が2秒なんであんまり役に立たない能力っすけどね」
サラ「そっかーでもその能力羨ましいなぁ」
ユウキ「結構倒したのにまだいるんだなルシファー」
サラ「ユウキそれはね交配して種族を残してるからだよ!行くよ」
ガイア「二人ともルシファーが6体以上いたら撤退するんだぞ!それに彼奴等知恵があるから気をつけろよ」
ユウキ「ああ分かってるって」
サラ「ユウキ行くよ瞬間移動」
その場所は元スーパーの廃墟だった。
ユウキ「サラ!」
サラ「感知系魔法ペルセプション」
サラ「数は5」
ユウキ「じゃあ大丈夫俺達だけで対応可能な数だ奥に進むぞ」
スーパーのバックヤード的な場所に奴らは5体居た。
その容姿は人間のようだが頭が人間の4倍以上にデカい悪魔だ。
人間との違いは一目瞭然。
奴等は気付き攻撃を仕掛けてくる、知能があり言語能力もあり魔法力もあり繁殖力もある非常に厄介な相手だ。
何やら会話をしている様だ。
ルシファーA「人間拷問用に魔界から寄生虫を召喚した、これを人間に口から入れると腹を食い破って出てくる」
ルシファーB「それは効果的な拷問道具だな、そういうのは人間のメスにつかってやろうただ殺すのではなく拷問し苦しみを与えてから殺すのだ」
ユウキ「下衆な会話してるな、お前等本当に生かしておく価値がねーわ」
ルシファーC「ば、馬鹿な何故人間がこの場所を知っている!?」
サラ「その理由を貴公等に話す道理はないよ」
ルシファーD「くっ!炎弾系魔法ダブルファイアボール」
サラ「防御系魔法マジックバリア」
二つの火の玉がユウキとサラを襲うもマジックバリアに弾かれてしまう。
ユウキ「放射系魔法サテライトレーザー」
ユウキの放出したレーザーが5体を一瞬で焼き尽くした。
ユウキ「ふうっ!今回も抵抗してきたな皆灰になったか」
サラ「ええ、にしても流石に無抵抗って事にはもうなりそうもないね」
ユウキ「最初に人間に手を出してきたのは奴等なんだ必ず根絶しにしないと」
ルシファーは今迄人間を拉致し蹂躙し拷問し惨殺するなど悪魔的な行為を繰り返し人間からは恐怖の対象で根絶が必須とされている。
九十九里浜最前線基地本部にて。
暁の四戦士であるガイア、カイリ、ダイゴ、ヒロが召集されていた。
ヒロ「ユウキさんにサラさんまたルシファー殺りに行ってきたんですか?」
ユウキ「ああ、ダイゴに情報を貰ってね」
サラ「流石にダイゴ君の能力がないとルシファーの検索は厳しいからね」
ユウキはダイゴをこっそり呼び出す。
ユウキ「なぁダイゴ昨日部屋でサラに貰った指輪なくしちまったんだ、お前の時間逆行と透明化の魔法で探してくれないか?時間は昨日の17時5分頃ポケットから手を出す瞬間指輪が抜けて床に落としたんだ探しても見つからないんだよ」
ダイゴ「俺が時間逆行はたった2秒っすよ?何回も繰り返して指輪を落とす瞬間を追跡しなきゃならんっすよ!」
ユウキ「それはわかってるよ、本当お願いしますよダイゴ様ぁ」
ダイゴ「ハイハイ!ダイゴ了解したっす!条件は明日の昼飯にステーキ定食を奢ってくれっす」
ユウキ「OKだ!頼むよ」
ダイゴ「じゃあ頭触らせて下さい今回はデータを取るんで」
ユウキ「データ?」
ダイゴ「過去なんて無限に世界線が走ってるんですよ、ユウキが指輪を無くさなかった過去、歩いた歩数の違いから歩く時の足を上げる角度まで異なる過去があるんっす、だからせめて現在の世界線に近づける為当たりをつける必要があるんすよ」
ユウキ「成る程!過去に戻るって大変なんだな、理屈も単純にこの世界の過去ではないって事か」
ダイゴ「そうっすよ!ユウキ自身が存在しない世界だってあるんすからね!空間系魔法身体透明化!じゃぁ探しに行って来るっす」
そしてダイゴは時間逆行を100回程行い時間にすると3分弱過去に戻り指輪を落としたユウキを発見し指輪が転がって行った位置を特定する。
そして戻って来た...
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