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涙を落とす私を見て、シュンくんは心配そうに「美波…?」顔を覗き込む。
私はシュンくんに聞こえるかわからないぐらいの声で「私もシュンくんが好き、ずっと好きだった」
シュンくんはその言葉を聞いた瞬間、私の腕を引き寄せ抱き締めた。
ぎゅっとぎゅっと…離れられないくらい。
ふわりとシュンくんの香りがする胸にクラクラして私も背中に腕を回しぎゅっとした。
「あんな態度とってしまって、ずっと後悔してて、でも謝れなくてごめんな」
「俺は美波が好き…」
「うん、ありがとう…でもなんでノートの切れ端で告白?」
「美波とのやり取りはノートのメッセージからだろ?」
シュンくんは体を少し離して私の顔をイタズラするかのような視線で覗き込んだ。
それを聞いて「シュンくんらしいね」クスリと笑った。
「美波…俺と付き合って…」掠れた声で気持ちを伝えてくれる。
私の返事をじっと待つシュンくんに「よろしくお願いします」
シュンくんはもう一度、私を自分の腕の中に閉じ込めた。
忘れられていたと思っていた【約束の橋】の上で、これから2人でいようと約束をした
完結
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