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まだ教科書の用意が出来てないからと私の教科書を一緒に見る。
シュンくんって細いけど背が高くって男の子なのに色が白い、切れ長の大きな一重に、スッとした鼻で唇は薄い感じ、指が長くて綺麗な手をしていた。
私はシュンくんの隣に机をくっつけて、恥ずかしくて真面に顔が見れなくてシュンくんの手ばかり見ていた。
授業中にシュンくんがノートの端に絵を描いている。机をトントンと小さく叩く。
そのトントンに視線を向けると男の子の顔の絵と「ヨロシク!」小さな字で書いてあった。
凄く上手な絵を見て私は、わぁ…と
目を見広げびっくりする。
私はドキドキしながら「こちらこそ、よろしくね」と自分のノートの端に書いてみた。
家も近所でみんなで遊ぶ時とか「約束の橋」で待ち合わせをするようになった。
シュンくんは男の子とも遊ぶけど、私がシュンくんの書く絵が好きで、どんな漫画やテレビが好きで話が盛り上がり2人で遊ぶこともあった。
中学生になるとお互いに部活とか塾で忙しくなり2人で遊ぶのも自然となくなった。
でも学校の廊下で会えば視線が合うと、フッと口角が上がるのを知っている。
シュンくんはとてもシャイで他の女子と絡んでいるところを見ないので私にはちょっと特別な感じなのかなって思ってた。
特別感は私の勘違いだったんだ。
来年は高校生になる──
一緒の高校じゃないかもしれない
そんな事を考えると自分のシュンくんが好きという気持ちを伝えたいと思った。
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