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約束の橋で
私は急いで家に帰り、約束の時間に間に合うように、お気に入りの青と白のストライプのワンピースを着てひとつに結んでいた髪の毛をとき髪の毛を下ろした。
ちょっとピンクに彩るリップクリームを唇にのせる。
また会える気持ちを夢みるように早めに約束の橋へと歩いていく。
シュンくんはまだ来ていない。
約束の橋から見える川の流れが夕陽がキラキラと光らせている。
遠くからシュンくんが走ってくるのが見えた。
白のシャツとジーンズの姿にシュンくんの私服姿を久しぶりに見てカッコ良すぎて白いシャツが輝いて見えた。
「わりぃ~遅れた…」少し息を切らしながら私の側にきた。
「私も今きたばかりだよ」笑いながらシュンくんから借りた傘を差し出した。
シュンくんは傘を受け取り、ありがとうと言いながら手のひらに握りしめていたノートの切れ端のような物を私に渡した。
「どうしたの?」
シュンくんは照れながら、はにかんで、「見てよ」といった。
私はそれを開いた。
「………」
懐かしいシュンくんの絵で私の顔が描いてあり、一言メッセージが書いてあった。
あのときは本当にごめんな。
俺は美波が好きだ。
その言葉を見ると私は嬉しくて、一気に涙が溢れだしノートの切れ端にポタポタと涙の雫が落ちた。
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