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想いを伝えたい
放課後、学校の下駄箱で彼を待つ。
たくさんの生徒が帰宅したり部活へと忙しそうにしている。
待っていた彼の姿が見えた。
私は彼に近寄り呼び止める。
「シュンくん…これ…」
私はシュンくんにチョコレートと手紙を差し出した。
周りがきゃーっと騒がしくなる。
シュンくんはフッと手紙に目線を落として「いらない」そう言って気まずそうな視線を私に投げる。
一瞬、切ない視線が交わり下駄箱の外靴に履き替え走ってその場から消えて行った。
自分の手の中に残ったチョコレートと手紙を握りしめた。
カサリと寂しい音が耳に響いた。
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