舞踏会で、階段を駆け上がる!

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「そうか。」 オウジ様は少し目を伏せて、呟いた。 大きな目に、長いまつげの影が落ちて、すごくかっこいい、。 うわあ。伏せめがちな目は反則だよ、かっこよすぎるもん。 わたしは、その顔がかっこよすぎて、見とれてしまって、見とれてしまった事がバレたら…、って想像してしまって何も言えなくなってしまった。 何でだろう。普段は人見知りなんてしないのに。 「あ、じゃあ、なにする?テレビでも見る?」 沈黙に耐えかねたオウジ様が、ボフンッとソファに腰掛け、勝手にリモコンを操作しはじめた。 「あ、うん。ってちょっとぉ。ここ、わたしの家なんだからね。」 「あーはいはい。分かってるって。なに見る?」 まったく反省してないオウジ様に呆れる。 でも、オウジ様のそんなところが好き。 って、あ、今、普通に話せた…。 オウジ様と話すことに緊張は抜けてきたけど、やっぱり話しているとずっと恥ずかしい。 …わたしの顔、今、赤くなってないかな。 でも、片思いって楽しいね。 オウジ様のおかげでわたし、初めて恋を知ることが出来たよ。
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