7人が本棚に入れています
本棚に追加
「そうか。」
オウジ様は少し目を伏せて、呟いた。
大きな目に、長いまつげの影が落ちて、すごくかっこいい、。
うわあ。伏せめがちな目は反則だよ、かっこよすぎるもん。
わたしは、その顔がかっこよすぎて、見とれてしまって、見とれてしまった事がバレたら…、って想像してしまって何も言えなくなってしまった。
何でだろう。普段は人見知りなんてしないのに。
「あ、じゃあ、なにする?テレビでも見る?」
沈黙に耐えかねたオウジ様が、ボフンッとソファに腰掛け、勝手にリモコンを操作しはじめた。
「あ、うん。ってちょっとぉ。ここ、わたしの家なんだからね。」
「あーはいはい。分かってるって。なに見る?」
まったく反省してないオウジ様に呆れる。
でも、オウジ様のそんなところが好き。
って、あ、今、普通に話せた…。
オウジ様と話すことに緊張は抜けてきたけど、やっぱり話しているとずっと恥ずかしい。
…わたしの顔、今、赤くなってないかな。
でも、片思いって楽しいね。
オウジ様のおかげでわたし、初めて恋を知ることが出来たよ。
最初のコメントを投稿しよう!