王子様は高校生?!

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えっと……。 「ま、迷子です!」 慌てて答えた。迷子ですなんておかしいかも。笑われる。あーどうしよう。どうかヘンな子だって思われませんように。 「そっか。それじゃあ__ 」🌙 ジリリリリリ…… 昨日は怒られてしまったからバッチリかけておいた目覚まし。 わたしは後ろ髪を引かれる思いで目覚ましをとめて、もう一度ふとんにもぐり込む。 そして、よくよく考えて__、、、 ガバッと勢いよく飛び起きた。 どうしよう。またあの夢の続き見れた。 うれしい。王子様にまた会えた! かっこよかったな。だけど、王子様は、最後なんて言いかけたんだろう。 夢の続きが見られるなんてめずらしい。 日頃の行いが良かったのかもしれない。 心なしか、今日のわたしは少し上機嫌だ。 なんでだろう。王子様の事を考えてると楽しい。胸が苦しくて、ときめいて。毛布にくるまれたような、あたたかい気持ちになる。 わたしー七瀬 夢羽(ななせ ゆめは)の初恋は夢の中の王子様。現実世界にはきっと存在しない王子様。かけ離れた王子様。 これっておかしいかな…?
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