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旅行
4人での旅行先は軽井沢に決まりお盆の後半に一泊二日。待ち合わせはまた船堀駅前で英司の車を明が運転し向かった。渚と睦美を乗せると高速道路を進み、帰省のUターンラッシュを横目に下りは快調。軽井沢には3時間で着いた。
白糸の滝など定番スポットをまわりホテルにチェックインすると予約した二部屋を4人で見てまわった。同じ階だったが少し離れていて窓からの景色が違う。あとにまわった部屋が英司と明の部屋になって渚と睦美は最初の部屋に戻った。
着替えて一段落するとロビーで再び待ち合わせ、英司と明は部屋を出る時ほかの宿泊客やホテルの従業員に見られないか気にした。男だけの旅行などいくらでもあるし堂々としていればいいし、ホテルの従業員などは目にしても忙しくてどうこう思わないと思ったが癖のように気になった。
ホテルにはテニスコートがあって4人は英司と渚、明と睦美のペアで対戦した。高校時代テニス部だった睦美は断然うまく、手加減しつつも得点を上げ続けペアを組んだ明と笑顔でハイタッチした。
ショッピングモールに向かったのは夕方。英司と渚は土産選びが長く、明は通路のベンチに座る。
「待ちくたびれた?」とあとから睦美が来た。
「ああ、いつもだから」と明は座る位置をずらす。
「渚も。長い」と睦美はあけてもらったスペースに座る。
「イライラする?」
「ううん、慣れっこ」と睦美を首を振ったあと「イライラするの?」と明に聞く。
***
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