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学校4 知らないこと
俺は、てっきり今まで瑛斗に彼女はいないと思ってた。
彼女といる所見たことないし...まさか俺が気が付いてないだったのか。
そんなことを考えていると、
「付き合ったって言っても、1週間も経っていないし、付き合っても思ってた鈴宮君とは違うって言われてすぐに別れたよ」
「へーそうなんだ....」
俺は平然を装って答えたが、幼馴染なのに何も知らないことに、少しだけ悲しくなった。
俺に教えてくれてもよかったじゃん…
ってなにちょっと凹んじゃってんの俺!幼馴染だからって瑛斗の恋愛事情まで気にする必要ないだろ!!
なんて……思ったけど……
...なぜだか、心がモヤモヤした。
「夏!この話はもういいから、補習プリント終わらせないと帰れないよ」
「そうだった…」
俺は瑛斗に教えて貰いながら、なんとか、下校時間までに終わらせることができたのだった....
「瑛斗おまたせー」
「終わったことだし、帰ろうか。」
「おう」
いつもの帰り道、ほんの少しだけ風が冷たく感じるような気がした...
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