『はつ恋』 遊木千周 様

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『はつ恋』 遊木千周 様

767c5f72-7511-452a-a9f0-e683b033267e 『みずぎわ』シリーズ三作目。 コンビニ店長の主人公宅で飼われている黒猫ちゃん「カンナ」を描きました。 カンナは老猫で、彼らのことをずっと見守り続けてきたはず……なかなか自分の気持ちに向かいあおうとしない臆病な飼い主。そんな飼い主と愛情迷子で表現下手な同級生を、カンナはどんな気持ちで見つめてきたのだろう。そんなことを思い馳せながら描かせていただきました。 コンビニの店長と従業員。高校時代から腐れ縁の彼らの関係は少しこじれていて……「それ」は初めから恋だったのかもしれない。でもそこに主人公が抱いてしまった畏れ……繊細がゆえ未知なる気持ちへの不安が想いにフィルターをかけてしまう。 とても明るく人当たりのいい主人公の持つ内面の弱さと不器用さに触れたとき、人は迷い戸惑いながら生きているのだとキャラクターたちに愛おしさを感じてしまいます。 十年越しの想い…… 今、カンナの見つめる先、かのふたりの姿はどう映っているのかなあ(笑) 遠回りをしたぶんこれからは……と、ふたりの恋の行方を優しく見守りたくなる、素敵なお話です! そして、実はもうひとつ、イメージ表紙があります↓ こちらは、お話の中で大事なキーアイテムとなる本を再現してみました。 まさしく「はつ恋」の始まる瞬間であり……ある意味恋のキューピットの「つるさんはまるまるむし」です!! 納得いく彼(?)になるまで結構書いたなぁw タイトル文字も一文字づつフォントを変えることで、すんなりとはいかない恋、というのを表してみました(´∇`) 8aee04d3-ec98-4272-9e7f-b4e2685024ed 遊木さんの紡ぐ文章は独特の静けさがあり、繊細で美しく透明でとても緻密です。 いつの間にか物語の世界を揺蕩っている気持ちになります(*´ー`*)
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