『春雨傘』遊木千周 様

1/1

65人が本棚に入れています
本棚に追加
/59ページ

『春雨傘』遊木千周 様

860529d0-ee72-4592-b34e-c88a23a0fdf6 このお話は、遊木さんが以前描かれたイラストを公開され、そのイラストを拝見した私が勝手に妄想してしまったシチュエーションをお伝えしたところ、こんな素敵に広げてくださった物語です。 (イラストは遊木さんの『イラスト集』(P2)で公開されています。また私の『遊木千周さま作品 イメージ表紙集』(P7)でもご覧いただけます) 傘を差し、バッグから顔を出す卒業証書の筒。彼がふと見つめる視線の先、そこには何があるのだろう……そんなこと思いながら描いたアンサーソングならぬ、アンサーイラストになります(笑) 遊木さんが描かれたイラストの「彼」の目を通して見えたのは、マンションのエントランスで踊る雨粒を見つめるクラスメイト。彼は事情があり卒業式に出席できず、そんな彼に卒業証書を届けに来た。というシーンでした。 そんな妄想の欠片から、こんな素敵なお話を紡がれてしまう遊木さん。そんな作者様方の想像力と創造力にいつも感嘆のため息がでてしまいます。 彼は、尋ねてきた友に見られていることには気づいていません。 無防備にただ風に翻弄され踊る雨粒を見つめている……彼はどんな想いでそれを見ているのか。雨粒に何を映しているのか…… 卒業。子供から大人へと一歩踏み出す時。 その微妙な心の揺れ不安や迷い戸惑い。そして未来を見据える若いふたりの素直さ純粋さと強かさも感じられる、とても素敵な物語です(*´ー`*)
/59ページ

最初のコメントを投稿しよう!

65人が本棚に入れています
本棚に追加